〈痛みには必ず原因があるのです〉

 

 

 シモザワ整体に来られる方で、「病院では、異常は無しと言われた」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

中には、病院で「気のせいじゃないか」とか「精神的な病気だ」とか「そんなはずはない」とか言われ、紹介された精神科や心療内科に通院したが、処方された薬を飲んでも悪くなる一方だった、という方までいます。

 どうしても、痛みの原因を、痛みが出ている部分だけで判断しようとしてしまうと、骨や筋肉に、特に異常が見られなかったら、実際に激しい痛みを感じていたとしても、「異常なし」と、判断されるのもうなずけます。医学では、痛みの刺激が中枢神経に記憶される事で感じる痛みや、精神的ストレスがきっかけで起きる痛みもあるとされていますから、なおさらそう判断されるのでしょうが、言われた方にとっては、肉体的にも精神的にも、さぞかし辛く感じる事でしょう。

ところが、こういう方達でも、下澤先生独自の体メカニズムの発想の見ていくと、体に大いに問題があるように見える場合が殆どですし、その問題点を改善していくと、症状が緩和される事が多いのも事実です。

 ここで一つ注目してほしいのが、シモザワ整体では「異常はなくても原因はある」と考えるという事です。

 

 下澤先生が、この発想にたどりついたのは、病院では解決しない痛みや苦しみを感じている方が、あまりにも多い事からでした。

 初めは、いろいろな整体術を勉強し、施術を行っていましたが、それだけではなかなか体の問題は解決されません。

 けれども、どんな症状の方にも「症状の原因は必ずあるはず!」と、諦めずに多方向からの追及アプローチを続けていき、有名な先生から気功術を習い、独自にプロレベルでも通用するレベルまで仕上げていったそうです。気功術も併用し施術を行ったりと、苦しい人の立場に立って、努力に努力を重ね誰もが感じ取れない感覚や発想を身につけ、病院で異常なしと言われた方でも、原因を見つけ出せるという領域までたどりつきました。

こうして先生は、施術を受けた方の、ほぼ100パーセントの改善傾向の結果を出すまでになったのです。

 この「症状があるかぎり原因はある」という発想は、医療や手技療法など、人の体を治そうとしている人々にとっては、あまりにも難しく気が遠くなるような話なので、無意識に避けて通っているのではないでしょうか。なぜなら、部分的な体の見方や、誰かが見つけた一つの理論や、教えられた施術(治療)方法だけで全てを正当化する方が簡単だからです。たとえ、それで改善していかない人がいたとしても。

 たしかに、下澤先生がたどりついた発想は、一般的にはとても難しいですし、教えられたからといって、すぐに出来たり解ったりする訳ではありません。長年の練習や実践、いろいろな経験から、自分の成長と共に出来たり解ったりしていくものが殆どです。

 ですが私は、諦めて避けて通るような事をしないでほしいのです。そこまでたどりついた人がいるという事は、解決する方法があるという事なのですから。

 特に、解決出来ない痛みや苦しみを抱える人とその家族、手技療法に携わる人達には。

 辛い症状をかかえながらも、諦めず先生の元に辿りつき、症状が改善していった人達が、「先生に命を助けていただいた」と、涙ながらに喜ぶ姿を、私は沢山目撃しています。

 痛みに対するシモザワ整体と一般的な病院や治療者との発想の一番の違いは、この「絶対に諦めない」という発想なのではないのかと、私は考えています。

 そして、医学の恩恵から取り残された人の、苦しみや悩みに応えるべく、先生のその努力は、今も毎日続いています。